小児重症筋無力症の麻酔経験

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タイトル別名
  • Anesthetic Management of Thymectomy for Juvenile Myasthenia Gravis

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抄録

小児の重症筋無力症(myasthenia gravis:MG)に対する胸腺摘出術の適応は限られており,その麻酔管理の報告は少なく,安全性は確立されていない.症例は9歳の男児.症状の増悪を認める全身型小児MGに対して胸腔鏡下胸腺摘出術が施行された.術後の呼吸不全を避けるため,筋弛緩薬を用いずに全身麻酔で管理した.麻酔導入時はセボフルランとレミフェンタニルにて麻酔深度を深め,スムーズに気管挿管を行えた.術中も体動を認めることなく安定して経過し,手術室にて抜管した.術後経過は良好であった.全身型小児MG患者の胸腺摘出術の周術期管理において筋弛緩薬を用いることなく麻酔を行い,安全に管理することができた.

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