肩甲骨関節窩骨折に対して鏡視下骨接合を行なった4例

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

肩甲骨関節窩骨折は関節内骨折であり,解剖学的な整復および強固な内固定が望ましい.しかし,関節を大きく切開して骨接合を行うと侵襲が大きくなり,後療法が長くなったり可動域制限を生じる可能性がある.したがって可能であれば関節鏡視下で行った方が良いと考える.今回4例の鏡視下骨接合を経験したので報告する.症例は男性2名,女性2名,平均年齢45.8歳.関節鏡を挿入して骨片の大きさを評価し,スクリュー固定可能なものはCannulated Cancellous Screw 2本で固定し,不能と判断したものは鏡視下バンカート法に準じてスーチャーアンカーを用いて骨接合を行った.結果は全例骨癒合が得られ,可動域制限なく関節不安定性も生じなかった.肩甲骨関節窩骨折に対して,鏡視下骨接合は有用であった.骨片の大きさによりスクリューとアンカーの使い分けが重要である.また,長期的な関節症変化について検討していく必要がある.

収録刊行物

  • 整形外科と災害外科

    整形外科と災害外科 64(3), 514-518, 2015

    西日本整形・災害外科学会

各種コード

ページトップへ