脳卒中治療の効果判定におけるStroke Impairment Assessment Set の有用性

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タイトル別名
  • Usefulness of the Stroke Impairment Assessment Set in Stroke Patients: Standardized Response Mean and Minimal Clinically Important Difference
  • ─NIHSS,BI,FIM との比較検討─

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抄録

【目的】脳卒中治療における効果判定ツールとしてのStroke Impairment Assessment Set(以下,SIAS)の有用性を検討した。【方法】対象は脳卒中の診断で入院,リハビリテーションを実施した244例とし,評価は入院7,21日目に実施した。SIASの反応性はStandardized Response Mean(以下,SRM)を用いて検討した。Minimal Clinically Important Difference(以下,MCID)の検討は,歩行能力の改善を臨床上重要な指標の変化と定義し,それが生じるのに必要なSIASの変化量を検討した。【結果】SIASのSRMは0.61で,歩行能力が改善するためのSIASのMCIDは2点であった。【結論】SIASは経時的に改善し,2点の改善が歩行能力改善と関連していた。そのため,脳卒中治療の効果判定として有用な指標であることが示唆された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 42 (7), 554-561, 2015

    日本理学療法士学会

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