Tapering methotrexate to minimum dosage in rheumatoid arthritis patients with adequate response to infliximab or adding low-dose tacrolimus with inadequate response to therapy ― COMbination therapy with Methotrexate, Infliximab, and Tacrolimus (COMMIT project) ―
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- Yuko Sugioka
- Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Medical School
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- Shigeyuki Wakitani
- Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Medical School
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- Masahiro Tada
- Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Medical School
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- Tadashi Okano
- Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Medical School
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- Hiroaki Nakamura
- Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Medical School
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- Tatsuya Koike
- Department of Rheumatosurgery, Osaka City University Medical School
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抄録
目的:インフリキシマブ投与中(IFX)の関節リウマチ(RA)患者において,治療効果が得られている場合,メソトレキセート(MTX)の減量にて効果が維持できるかについて検討すること.また,IFXに効果不良例に対し,タクロリムス(TAC)の少量追加による3剤併用療法の効果についてあわせて検討すること.<br> 対象・方法:IFXとMTXの併用療法を22週以上受けている51名のRA患者が対象.Disease activity score (DAS) 28-CRPを使用し,DAS28≦3.2を効果良好とした.エントリー時点でIFX療法に対し,効果良好例ではMTXを8週ごとに2mgずつ最小2mg/週まで減量し,減量にてDAS28>3.2に増悪した際にはTACを1mg/日追加する.また,エントリー時,DAS28>3.2の効果不良例にはTACを8週ごとに1mg/日ずつ最大2mgまで追加投与し,32週間経過観察をした.<br> 結果:30名がエントリーし,21名(70%)が効果良好のため,MTXの減量を行った.21名中16名はMTXを平均7.18mgから2.50mg/週まで減量しても,良好な治療効果を維持することができた.罹病期間が5年以下,もしくはclass Iの患者は全員減量にても効果が維持できた.再燃した5名に対し少量のTACを追加したが,十分な効果を得られなかった.また,エントリー時に効果不良であった9名はTACを平均1.22mg/日追加したところ,3名のみがDAS28≦3.2に改善を認めた.<br> 結論:IFXに効果良好例ではMTXを平均2.50mg/週まで減量しても76%の患者が臨床的効果を維持することができた.また,効果不良例では,少量のTAC追加にて十分な治療効果はえられなかった.
収録刊行物
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- 臨床リウマチ
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臨床リウマチ 23 (4), 269-278, 2011
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679318047232
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- NII論文ID
- 130005115999
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- ISSN
- 21890595
- 09148760
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可