慢性便秘症に対するルビプロストンの効果と副作用の検討

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  • Efficacy and Safety of Oral Lubiprostone in the Management of Chronic Constipation

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抄録

目的:新規便秘治療薬であるルビプロストンの有効性と副作用について検討した.方法:慢性便秘症に対してルビプロストンを投与した133例(女性73例,平均65.0歳)を対象とした.投与開始から2週間観察してConstipation scoring system(CSS)の変化と副作用について検討した.成績:CSSの全8因子のうち,排便回数,排便困難,残便感,腹痛,排便時間,排便失敗回数の6因子が有意に減少し,合計点はベースラインの10.05から7.60に有意に改善した.55例(41.4%)に副作用を認め,36例(27.1%)が副作用のために内服を中止した.副作用としては悪心(24.1%)と下痢(16.5%)が多く,悪心の頻度は男性よりも女性で高かった.結論:ルビプロストンは排便回数を増加させ,便秘の諸症状を改善することが示された.女性は悪心を起こしやすいため,適応は慎重に判断すべきである.

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