逆推計手法を利用したNO_x排出量インベントリの速報アップデート

• 弓本 桂也

  気象庁気象研究所

• 鵜野 伊津志

  九州大学応用力学研究所

• 板橋 秀一

  電力中央研究所環境科学研究所

• 栗林 正俊

  九州大学応用力学研究所 長野県環境保全研究所

• 宮崎 和幸

  独立行政法人海洋研究開発機構

書誌事項

タイトル別名

• Application of Inversion Technique to Quick Update of Anthropogenic NO_x Emission with Satellite Observations and Chemical Transport Model
• 逆推計手法を利用したNOx排出量インベントリの速報アップデート
• ギャクスイケイ シュホウ オ リヨウ シタ NOx ハイシュツリョウ インベントリ ノ ソクホウ アップデート

抄録

衛星で観測された対流圏NO₂カラム濃度を拘束条件に、逆推計手法を応用し、大気汚染物質排出インベントリREAS 2.1の人為起源NO_x排出量を間近（2009～2013年5月）まで延伸した。衛星によって観測された中国東部の対流圏NO₂カラム濃度は増加を続けていたが、2008～2009年は北京オリンピックや世界的景気後退の影響で濃度の伸びが停滞、2010年から再び増加に転じた。逆推計の結果得られたモデル対流圏NO₂カラム濃度はこの年々変動（減少から増加）をよく再現した。逆推計によって推定された2009～2012年の中国人為起源NO_x排出量はそれぞれ25.7、27.3、28.2、28.4 Tg/yearで、増加率は3.5％/year (0.9 Tg/year)となった。一方、REASによって見積もられた2005～2008年の増加率は7.2％/year (1.5 Tg/year)で、REASと今回の逆推計の期間（2005～2012年）の増加率は5.3％/year (1.1 Tg/year)であった。

収録刊行物

• 大気環境学会誌

  大気環境学会誌 50 (5), 199-206, 2015

  公益社団法人 大気環境学会

キーワード

• NO_x emission trend
• China
• REAS
• satellite observation
• inverse method
• chemical transport model

詳細情報

• CRID: 1390282679594021504
• NII論文ID: 130005119600
• NII書誌ID: AN10512108
• DOI: 10.11298/taiki.50.199
• ISSN: 21854335
• ISSN: 13414178
• NDL書誌ID: 026745213
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I026745213
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可