教師の教科指導学習動機尺度の作成およびその特徴の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Development of the Learning Motivation Scale on Subject Instruction for Teachers and Examination of its Features
  • キョウシ ノ キョウカ シドウ ガクシュウドウキ シャクド ノ サクセイ オヨビ ソノ トクチョウ ノ ケントウ

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抄録

本研究は, 教師の学習の特徴を踏まえた“教師の教科指導学習動機尺度”を作成しその妥当性および信頼性を検討すること, またその特徴を検討することを目的とした。研究1では教師202名を対象に, 予備調査によって作成された原案54項目を用いて因子分析を行った。その結果, “内発的動機づけ”, “義務感”, “子ども志向”, “無関心”, “承認・比較志向”, “熟達志向”の6因子29項目から構成される教師の教科指導学習動機尺度が作成され内容的な側面の証拠, 構造的な側面の証拠および外的な側面の証拠が一部確認され, 尺度の信頼性も確認された。研究2では現職教師243名および教育実習経験学生362名を対象に, 分散分析により教師の学習動機の違いについて検討した。その結果, 特に現職教師と教育実習経験学生との間に学習動機の差が見られ, 教育実習経験学生は“承認比較志向”が高いことが示された。研究3では教師157名を対象に, 教師の学習動機とワークエンゲイジメントとの関係について重回帰分析により検討した。その結果, 特に“内発的動機づけ”, “子ども志向”, “承認・比較志向”がワークエンゲイジメントと正の関連があることが示された。

収録刊行物

  • 教育心理学研究

    教育心理学研究 63 (4), 426-437, 2015

    一般社団法人 日本教育心理学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (8)*注記

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