2014年広島土砂災害における医療活動を振り返る 広島大学,福島県立医科大学,新潟大学,福井大学との共同医療チームによる静脈血栓塞栓症・肺塞栓症(エコノミークラス症候群)検診予防活動

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  • Report on medical support during the landslide disaster in Hiroshima in 2014 Examination and prophylaxis for deep vein thrombosis by joint medical team from Hiroshima University, Fukui University, Niigata University, and Fukushima Medical University

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抄録

2014年8月20日に発生した広島土砂災害に被災した避難者に対して,広島大学災害対策本部からの要請に応じて,新潟大学,福井大学とともに深部静脈血栓症の予防のための医療支援活動を9月6,7日の2日間で行った.支援要請後,日本超音波学会によって迅速に超音波検査装置を準備いただき現地に携帯した.103名の避難者のうち9.8%に深部静脈血栓症を認め,適切な処置,指示を与えることができた.広島土砂災害においても被災地の組織のみでは全ての事柄に十分な支援をすることは難しい.今後学会,行政,政府に働きかけ,支援や応援を必要とする側とそれを提供する組織とを有機的に結びつけ,機能させるための中心となる専門組織の確立が重要と考えられた.

収録刊行物

  • 超音波医学

    超音波医学 43 (1), 85-90, 2016

    公益社団法人 日本超音波医学会

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