Focal cortical dysplasia type IIの律動的な棘波に関連する頭皮上high frequency oscillations

  • 田端 梓
    東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科(東京)
  • 原 恵子
    東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科(東京) 原クリニック(神奈川)
  • 稲次 基希
    東京医科歯科大学脳神経外科(東京)
  • 玉田 なつみ
    東京医科歯科大学脳神経外科(東京)
  • 川並 麗奈
    東京医科歯科大学脳神経外科(東京)
  • 橋本 聡華
    東京医科歯科大学脳神経外科(東京)
  • 藤間 詩央里
    東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科(東京)
  • 笹野 哲郎
    東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科(東京)
  • 松浦 雅人
    東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科(東京) 田崎病院(沖縄)
  • 角 勇樹
    東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科(東京)
  • 前原 健寿
    東京医科歯科大学脳神経外科(東京)

書誌事項

タイトル別名
  • Scalp High Frequency Oscillations Associated with Rhythmic Spikes Activity in Focal Cortical Dysplasia Type II

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抄録

High frequency oscillations(HFO)はてんかん焦点のマーカーとして注目され、「律動的な棘波とそれに続く徐波」の出現はfocal cortical dysplasia(FCD)部位と関連があるとされる。発作間欠期頭皮上脳波で「律動的な棘波とそれに続く徐波」を認めた3例において、「律動的な棘波とそれに続く徐波」および頭皮上HFOの関連を検討した。3例中2例で頭皮上HFOの活動を認めたが、1例では認められなかった。頭皮上HFOは律動的な棘波に伴って出現し、1例ではさらに徐波にも一致して出現していた。HFO出現部位の電極は、MRIでFCDが認められた病変部位とほぼ一致していた。3例全例において切除術が施行され、病理診断はFCD type IIであった。今回FCD type IIに関連していると考えられる「律動的な棘波とそれに続く徐波」では、時に時空間的に一致した頭皮上HFOが観察されることを確認した。

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 33 (3), 672-682, 2016

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (26)*注記

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