低用量アスピリンによる大腸発がん予防 Chemopreventive effects of low-dose aspirin on colorectal carcinogenesis

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抄録

要約:症例対照研究やコホート研究ではアスピリンの常用者は大腸がんの発生頻度が低いことが多数報告されている.ランダム化比較試験においても,アスピリンは大腸がんの前がん病変である腺腫の発生を予防することがメタ解析レベルで示されている.大腸がんに関しては,これまで明らかではなかったが,アスピリン介入試験の終了後,長期間追跡すると大腸がんの発生を抑制することが示された.以上は欧米のデータであるが,日本でもアスピリンを用いた大腸がん予防を目的とした2 つの二重盲検無作為割付試験が報告されており,現在ではアスピリンの実用化に向け,最適化に関する大規模試験が行われている.本稿では,アスピリンの大腸がん予防介入試験の現状を紹介するとともに,アスピリンの標的として可能性のある血小板と大腸がんとの関連性について考察する.

収録刊行物

  • 日本血栓止血学会誌

    日本血栓止血学会誌 27(1), 29-33, 2016

    一般社団法人 日本血栓止血学会

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    130005127654
  • 本文言語コード
    JPN
  • ISSN
    0915-7441
  • データ提供元
    J-STAGE 
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