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- 石津 明洋
- 北海道大学大学院保健科学研究院病態解析学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Neutrophil extracellular traps involved in pathogenesis of vasculitis
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抄録
要約:感染刺激を受けた好中球は活性化され,やがて細胞死に至る.その際,好中球はDNA と細胞質内タンパクを混合し,これを細胞外に網状に放出する.これが好中球細胞外トラップ(neutrophil extracellular traps: NETs)である.NETs は感染防御において重要な役割を果たしているものの,細胞外に放出されたミエロペルオキシダーゼ(myeloperoxidase: MPO)などの細胞質内タンパクは自身を障害する恐れもあるため,生体内におけるNETs の形成は厳密に制御されている.しかしながら,何らかの原因でNETs が適切に除去されない状況では,MPO に対するトレランスの破綻が誘導され,血管炎惹起性自己抗体であるMPO-ANCA が産生される.また,産生されたMPO-ANCAにはNETs 誘導活性があるため,MPO-ANCA 関連血管炎ではNETs とANCAを介した悪循環が形成されている.NETs はANCA 関連血管炎の病因ならびに病態形成に重要な役割を果たしている.
収録刊行物
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- 日本血栓止血学会誌
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日本血栓止血学会誌 27 (1), 42-48, 2016
一般社団法人 日本血栓止血学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679426823808
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- NII論文ID
- 130005127658
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- ISSN
- 18808808
- 09157441
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可