ポリスルホン/ハイフラックス膜を使用した血液透析におけるアムホテリシンBリポソーム製剤の透析性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Pharmacokinetics of liposomal amphotericin B during hemodialysis using polysulfone/high-flux membrane
  • ポリスルホン/ハイフラックスマク オ シヨウ シタ ケツエキ トウセキ ニ オケル アムホテリシン Bリポソーム セイザイ ノ トウセキセイ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

【背景】アムホテリシンBリポソーム製剤 (LAMB) は腎機能障害患者においても減量することなく使用できるが, その透析性については不明な点が多い. 今回ポリスルホン/ハイフラックス膜を使用した透析患者における血中濃度を測定したため報告する. 【方法】症例は72歳男性. 侵襲性アスペルギルス症と診断し, LAMBの1日1回連日投与を行った. 透析日は透析中投与を行い, 非透析日では通常静脈投与を行った. 透析中投与ではダイアライザー前後の血中濃度ならびに透析液での濃度, 通常投与では末梢での血中濃度を3日間測定した. 【結果】透析中投与では透析膜前後での血中濃度差に有意差はなく, 透析液濃度はほぼ検出感度以下であった. 透析中投与と通常投与においても血中濃度に有意差を認めなかった. 【結論】ポリスルホン/ハイフラックス膜を使用しても, LAMBは透析に関係なく投与でき, 用量の調節を必要としない可能性が示唆された.

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ