セリア担持ニッケル–銅触媒の還元挙動とエタノール水蒸気改質における触媒性能に及ぼす触媒組成の効果

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  • Compositional Effects of Ceria-supported Nickel–copper Catalyst on Its Reduction Behavior and Catalytic Performance for Ethanol Steam Reforming

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抄録

CeO2担持Ni–Cu触媒のNi : Cu比と金属担持量が還元挙動やエタノール水蒸気改質における触媒性能に及ぼす効果について検討した。単一金属系NiおよびCu触媒と比較すると,二元金属触媒中のNiOとCuOは低温で還元されてNiCu合金結晶を形成した。反応温度673 Kにおいて,Ni/CeO2はCu/CeO2よりも高いH2収率を示したが,大量のCH4と析出炭素を生成した。これらの副生成物はNiの一部をCuに置換することによって著しく抑制された。NiとCuがそれぞれ5 wt%のとき,H2収率は最高となり,高い炭素析出抑制効果が得られた。これに対し,同組成の物理混合触媒はH2収率が低く,大量の炭素を析出したことから,二元金属触媒の高い還元性と合金化は触媒性能を改善する重要な因子となっていることが示唆された。

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