回復期リハビリテーション脳卒中者が語る病い経験に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Illness Experiences of Stroke Survivors during Rihabilitation
- ─ 医療者とのかかわりから“あとから病いがわかっていく”こと ─
- -- Later, Stroke Survivors Senced the Significance of Their Illness through Interaction with Medical Personnel --
抄録
脳卒中者は,医療者の判断とは違う視点で自らの病いを経験している。本研究の目的は,回復期リハビリテーション病棟入院中での脳卒中者一人ひとりの病い経験がどのように成り立っているのかを,当事者の立場に立って記述することである。病いの経験の語りは,現象学的視座を手がかりに,医療者の枠組みでとらえることなく記述された。 <br> 3名の経験を本研究で記述(分析)した。彼らは,急性期では自身の意識がおかしいと自覚しない。彼らは,その朦朧としたなかで見たり感じた世界や,覚醒後に他者から聞いた自分の状況を織り交ぜながら,自身の発症時の経験をかたちづくっていた。そして彼らは,医療者とのかかわりを積み重ねていくなかで,あとで自身の病いの意味がわかってきていた。こうして彼らは自身の経験を更新し,回復期での療養行動に反映していた。看護師は,日々の看護実践が患者にどう反応されているのか,常に問い続ける姿勢をもってかかわる必要がある。
収録刊行物
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- 日本看護研究学会雑誌
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日本看護研究学会雑誌 36 (1), 1_123-1_133, 2013
一般社団法人 日本看護研究学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205740985216
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- NII論文ID
- 130005133609
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- ISSN
- 21896100
- 21883599
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可