臭気の反復提示による既存カテゴリー内の適合度評定テンプレートの質的変容

  • 後藤 なおみ
    独立行政法人産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門
  • 松葉佐 智子
    東京ガス株式会社 技術研究所
  • 五味 保城
    東京ガス株式会社 技術研究所
  • 戸田 英樹
    独立行政法人産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門
  • 小早川 達
    独立行政法人産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Qualitative metamorphosis in the template for odor category, caused by repeated odor presentation
  • シュウキ ノ ハンプク テイジ ニ ヨル キソン カテゴリー ナイ ノ テキゴウド ヒョウテイ テンプレート ノ シツテキ ヘンヨウ

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抄録

本研究では,都市ガスの臭質カテゴリーを用い,現行の付臭剤および付臭剤候補の臭気の反復提示が臭質カテゴリーへの適合度評定に用いられるテンプレートの様相に及ぼす影響について検討した.実験協力者は,異なる提示スケジュールで臭気の反復提示を経験した後に各臭気における「都市ガスのニオイ」という臭質カテゴリー名に対する違和感評定課題を実施する2つの反復提示あり群,もしくは違和感評定課題のみに参加する反復提示なし群のいずれかに振り分けられた.違和感評定値に基づいて,群ごとに実験協力者を更に新規付臭剤敬遠群(以後,敬遠群)と新規付臭剤受容群(以後,受容群)に分割し, 3群間で敬遠群と受容群の人数分布を比較したところ,臭気の反復提示により両群の人数分布は変化し,敬遠群が受容群に変容する可能性が示唆された.従って,臭気の反復提示後には臭質カテゴリーへの適合度評定に新たなテンプレートが用いられる可能性が示された.

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参考文献 (10)*注記

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