電子状態データマイニングによる抗結核薬の薬理活性解析

DOI
  • 黒木 孝行
    熊本大学大学院自然科学研究科
  • 飯田 瑞貴
    熊本大学工学部
  • 杉本 学
    熊本大学大学院自然科学研究科 熊本大学工学部 分子科学研究所 東京大学先端科学技術研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Pharmacological Activity for Antituberculosis Drugs by Electronic-Structure Data Mining

抄録

電子状態計算で得られる数値情報を活用すると、化学現象に潜む規則性、法則を発見できると考えられる。これを実現するために、我々の研究室では電子状態計算に基づく数値データに関する機械学習の手法(電子状態データマイニング手法)を開発している。この手法は、電子状態計算によって得られた電子的因子を用いて、単回帰分析や多変量解析を行うことで、化学現象の規則性を探索するものである。解析に使用する電子的因子は、軌道エネルギー、励起エネルギー、振動子強度、遷移双極子モーメント、双極子モーメント、イオン化エネルギー、電子親和力である。この電子状態データマイニング手法を用いて、結核の治療薬として研究されているPyrazinamide誘導体に関する解析を行ったところ、ベンゼン部位に局在化した空軌 道のエネルギーが薬理活性に影響を与えている可能性を発見した。

収録刊行物

詳細情報

  • CRID
    1390001205736926976
  • NII論文ID
    130005146338
  • DOI
    10.11545/ciqs.2015.0_34
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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