Simultaneous Saccharification and Fermentation Using Environmental-adapted Yeast by Preculture
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- KANNA Machi
- Institute of Engineering, Hiroshima University
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- MATSUNAMI Yumiko
- Faculty of Engineering, Hiroshima University
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- MATSUMURA Yukihiko
- Institute of Engineering, Hiroshima University
抄録
木質系バイオマスから生産されるエタノールは内燃機関の燃料としての利用が期待される。木質系バイオマスからのエタノール生産工程には,主に前処理,糖化および発酵があげられる。同時糖化発酵法はこれらの工程の糖化および発酵を同時に行う方法であり,より効率的な手法として期待が高い。しかしながら,糖化及び発酵を同じ反応器内で行うため,それぞれの至適温度が異なることによる生産効率の低下が懸念されている。この問題を解決するため,酵母の前培養温度を上昇させ,酵母に高温耐性を付与することを試みた。その結果,前培養温度を上昇させることにより,高温に耐性を持った酵母を獲得した。さらに,前培養時および同時糖化発酵時に発酵阻害物質を添加し,エタノール生産量を測定したところ,両温度30℃でのエタノール生産量と比べ,温度上昇させた場合での生産量が高かった。以上の結果から,本研究で用いた酵母は,前培養時にストレスを与えることにより各種ストレス耐性を有することが示唆された。
収録刊行物
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- 日本エネルギー学会誌
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日本エネルギー学会誌 95 (4), 303-306, 2016
一般社団法人 日本エネルギー学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204356858752
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- NII論文ID
- 130005148510
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- ISSN
- 18826121
- 09168753
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可