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- TAKADA Tomomi
- 神戸大学大学院経営学研究科准教授
Bibliographic Information
- Other Title
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- 監査報酬と監査環境の変化が ゴーイング・コンサーンの開示に及ぼす影響の実証分析
- カンサ ホウシュウ ト カンサ カンキョウ ノ ヘンカ ガ ゴーイング コンサーン ノ カイジ ニ オヨボス エイキョウ ノ ジッショウ ブンセキ
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Abstract
本稿では,監査報酬と監査環境の変化がゴーイング・コンサーン(GC)の開示に及ぼす影響を実証的に分析する。近年,監査報酬の多寡や監査環境の変化が,監査人の独立性や保守的傾向に影響を及ぼす可能性が指摘されている。先行研究では,このような問題意識の適否を検証するため,監査人による判断が影響を及ぼす事象と報酬や環境変化との関係が分析されてきた。本稿は日本企業を分析対象とし,報酬の多寡と環境の変化が財務困窮企業におけるGCの開示状況に及ぼす影響を検証した。そして,(1)監査報酬とGCには正の関係があり,(2)監査環境変化の前後でGCの開示頻度は変化していない,という検証結果を得たのである。これらの結果は,(1)報酬の多寡が監査人の独立性に影響を及ぼし,その結果としてGCを開示しないという関係はない,および(2)環境の変化が監査人の保守的傾向に影響を与えない,ことを示唆している。
Journal
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- Auditing
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Auditing 2010 (20), 110-121, 2010
Japan Auditing Association
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205328582144
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- NII Article ID
- 130005150597
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- NII Book ID
- AN1058098X
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- ISSN
- 18839533
- 18832377
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- NDL BIB ID
- 10660050
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- Abstract License Flag
- Disallowed