ステロイド外用剤による接触皮膚炎の1例

  • 安池 理紗
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 峠岡 理沙
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 加藤 則人
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学

書誌事項

タイトル別名
  • Contact Dermatitis due to Topical Corticosteroids
  • 症例 ステロイド外用剤による接触皮膚炎の1例
  • ショウレイ ステロイド ガイヨウザイ ニ ヨル セッショク ヒフエン ノ 1レイ

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抄録

45歳,女性。幼少期よりアトピー性皮膚炎に罹患している。顔面・四肢に湿疹が生じ,近医にてロコイド®軟膏,リドメックス®クリームを処方され外用した。翌日より紅斑・腫脹を認め,軽快しないため当科を紹介された。外用剤による接触皮膚炎を疑い,使用を中止しパッチテストを行ったところ,ロコイド®軟膏,リドメックス®クリームに陽性を認めた。成分パッチテストでは,いずれも主剤である酪酸ヒドロコルチゾンとプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルに陽性を認めた。また他のステロイド外用剤のパッチテストでは,当科受診後に外用を始めたアルメタ®軟膏が陽性であり,今回の使用で感作された可能性や,ステロイド骨格の部分構造の類似により交叉反応を起こした可能性が考えられた。

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