生物多様性情報と地方自然史博物館

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書誌事項

タイトル別名
  • Biodiversity information and natural history museum

抄録

地方自然史博物館は多数の標本を収蔵する点で、生物多様性情報の活用における重要な役割を担う。博物館活動の三本の柱、資料収集管理、調査研究、教育普及の各領域における現状と課題を整理した上で、今回の特集であるGBIF の活動のメリットを整理すると、①台帳化の促進を館独自でない予算で推進できる、②、①に伴い、電子情報に基づく資料の管理や検索が行えるようになり、業務の効率性が高まる、③博物館に収蔵されている資料の認知度が高まり、多くのユーザーによって利用されることで資料の価値が高まる、④地方のレベルを超えた研究活動、教育普及活動への資料の利用が推進されること、が挙げられた。このうち、③と④はユーザーの視点からも標本の情報へのアクセスが良くなる点で、多大なメリットがあると考えられた。これら活動推進を軸として、地方自然史博物館における、①生態学者の諸活動への協力、②生態学者が収集した標本の保管、③標本の作り方や管理、同定手法を学ぶ場について言及した。

収録刊行物

  • 日本生態学会誌

    日本生態学会誌 66 (1), 247-252, 2016

    一般社団法人 日本生態学会

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679268726144
  • NII論文ID
    130005154532
  • DOI
    10.18960/seitai.66.1_247
  • ISSN
    2424127X
    00215007
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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