生物学的エタノール化反応を前処理に用いたメタン発酵に関する基礎的研究

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タイトル別名
  • Study on methane fermentation using biological ethanol fermentation as pretreatment
  • セイブツガクテキ エタノールカ ハンノウ オ マエショリ ニ モチイタ メタン ハッコウ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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抄録

本研究では食品廃棄物のメタン発酵において,廃棄物中の炭水化物成分を糖化・エタノール化処理によりエタノールに変換させる前処理を加えたプロセスを提案し,その効果を検討した.模擬厨芥を用いて回分実験と半連続実験を行い,次のような知見を得た.(1)エタノール化処理された基質は,処理を行わない場合と較べて同量以上のバイオガス生成が可能であるとともに,分解速度の高い成分が増加したことが示唆された.(2)バイオガス中メタン濃度は回分実験では最大約20%,半連続実験では約15%向上した.(3)エタノール濃度2.0g/L以上では分解阻害が認められた.(4)初発濃度が高い条件でもVFAの生成が抑えられることで安定したメタン発酵が可能であった.(5)50日間安定した半連続運転が可能であり,その時のメタン生成量は対照系と同じであった.

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