ホルスタイン種乳牛の放牧におけるTDN充足率とエネルギー代謝に関与するホルモンの血中濃度との関係

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タイトル別名
  • Relationship between the TDN sufficiency and the blood hormone levels influencing the energy metabolism in grazing Holstein cows
  • ホルスタインシュ ニュウギュウ ノ ホウボク ニ オケル TDN ジュウソクリツ ト エネルギー タイシャ ニ カンヨ スル ホルモン ノ ケッチュウ ノウド ト ノ カンケイ

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抄録

メドウフェスク草地に全日,定置放牧し,放牧飼養している8頭のホルスタイン種搾乳牛においてライジング・プレート・メーター(RPM)による牧草採食量の推定値と体重差法による牧草採食量の推定値から求めたウシのTDN充足率について,両者の比較を行いそれぞれの特徴を明らかにした.また,グルカゴン,トリヨードサイロニン(T3),サイロキシン(T4)の血中濃度を測定し,TDN充足率に対する変化を調査した.RPMにより求めたTDN充足率は82~251%であった.体重差法により牧草採食量を推定する時は,(夕方の給餌,搾乳前体重)−(朝の給餌,搾乳後体重)−(夕方乳量)とするのが,適切と考えられた.ホルモンについてはT3,T4 の血中濃度は試験期間中有意な変化は認められず,グルカゴンの血中濃度は有意に上昇している期間が認められた.血中グルカゴン濃度の変動が放牧飼養のウシのエネルギーの過不足を反映している可能性が示唆された.

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 87 (2), 143-148, 2016

    公益社団法人 日本畜産学会

参考文献 (2)*注記

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