「哺乳類研究交流会」の開催報告―学生のステップアップの場として―

  • 池田 敬
    北海道大学地球環境科学研究院動物生態学コース
  • 内田 健太
    北海道大学環境科学院動物生態学コース
  • 渋谷 未央
    東京農業大学生物産業学研究科水産資源管理学研究室
  • 大熊 勳
    帯広畜産大学野生動物管理学研究室
  • 石橋 悠樹
    酪農学園大学農食環境学群環境共生学類野生動物生態学研究室
  • 嶌本 樹
    帯広畜産大学野生動物管理学研究室
  • 片平 浩孝
    北海道大学地球環境科学研究院動物生態学コース

書誌事項

タイトル別名
  • A report on an exchange meeting composed of beginner researches
  • 「 ホニュウルイ ケンキュウ コウリュウカイ 」 ノ カイサイ ホウコク : ガクセイ ノ ステップアップ ノ バ ト シテ

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抄録

2015年9月に,北海道において学生や若手研究者が中心となり,哺乳類研究に関する研究交流会を行った.参加者は,道内外合わせて31名で,学部生からポストドクターまで幅広い学年構成となった.参加者の年齢層,所属大学,研究対象種の多様性が本交流会の特色であり参加者間の活発な交流を後押ししていた.研究交流会の参加者に配布したアンケートでは,参加者は交流会自体に満足しており,「一年に一回」あるいは「半年に一回」のように定期的な開催を望んでいた.また,参加者は「研究交流会」だけではなく,「調査法に関する企画」や「進学・就職案内に関する企画」など様々な内容を望んでおり,学生のニーズに合わせた内容を企画する必要がある.一方で,参加者の約80%は交流会の開催を「知人から聞いた」と回答しており,内輪での開催と解釈されることは否めない.このため,今後の開催は広域のメーリングリストなどによって情報を普及し,参加者を広く募り,事前にアンケートを取り参加者の意見を反映させた内容を企画することも重要である.今回の交流会の成果と課題を反映することで,若手研究者が持つ研究意欲が活性化され,哺乳類研究がより発展していくのではないだろうか.

収録刊行物

  • 哺乳類科学

    哺乳類科学 56 (1), 53-60, 2016

    日本哺乳類学会

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