書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Preculture Conditions on Simultaneous Saccharification and Fermentation for Effective Ethanol Production
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抄録
木質系バイオマスは,国内の賦存量も豊富なことから,その有効利用が期待されている。木質系バイオマスから生産されるバイオエタノールは,ガソリンと混合し,内燃機関の燃料として用いられている。バイオエタノール生産工程のコストを低減させるために,本研究では反応器の削減が期待される同時糖化発酵法を用いた。同時糖化発酵法を効率良く行うためには,前処理で生成する発酵阻害物質,および高温に対する耐性を持った酵母を用いなければならない。そこで我々は,同時糖化発酵で使用する酵母を増殖させる前培養に着目した。前培養温度を35 ℃に上昇させた酵母は発酵阻害物質の一つである5-HMF存在下での同時糖化発酵において,通常の培養温度である30 ℃と比べ,エタノール生産量が高かった。また,前培養時に5-HMFを加えた酵母においても,5-HMF非存在下のSSF時に高温前培養の効果が見られた。本研究では,前培養温度を変化させることにより,同時糖化発酵において発酵阻害物質存在下においてもエタノール生産効率を上昇させた。
収録刊行物
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- Journal of the Japan Petroleum Institute
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Journal of the Japan Petroleum Institute 59 (3), 93-96, 2016-05-01
公益社団法人 石油学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205190179456
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- NII論文ID
- 130005161535
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- NII書誌ID
- AA11590615
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- ISSN
- 1349273X
- 13468804
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- NDL書誌ID
- 027339312
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可