ビルの屋上、ベランダ(壁面)緑化による温度・熱流の制御と節電効果

  • 皮 玲
    広島大学大学院生物圏科学研究科・環境予測制御論講座
  • 中根 周歩
    広島大学大学院生物圏科学研究科・環境予測制御論講座

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Rooftop and Verandah Greening on Temperature, Heat Flux and Electric Power Consumption of a Building
  • ビル ノ オクジョウ 、 ベランダ(ヘキメン)リョッカ ニ ヨル オンド ・ ネツリュウ ノ セイギョ ト セツデン コウカ

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抄録

屋上を竹炭埋設した軽量・薄層土壌システムで、最上階(8 階)のべランダを同じく鉢で緑化し、温度、熱流を、またベランダに面する部屋の室温を非緑化階(4 階)とも、通年測定した。 緑化した屋上土壌中ではほぼ熱の流出入が遮断され、温度の日変化は僅かであった。緑化したベランダでは夏季の日中の温度上昇を最高8℃、冬季の夜間の冷却を3~4℃抑制した。その結果、部屋の温度は夏季日中で2~3℃、冬季の夜間は2℃緩和された。春と秋季は緑化がベランダや部屋の日中温度の上昇を抑制した。電力消費量を、エアコン使用の少ない5 月を基準として、両階の各月の比率をもとに、その較差を求めたところ、緑化による節電は年間量で約15%となった。

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