内視鏡による大腸癌の予防と早期診断

  • 松田 尚久
    国立がん研究センター中央病院検診センター 国立がん研究センター中央病院内視鏡科 国立がん研究センター社会と健康研究センター検診開発研究部
  • 関口 正宇
    国立がん研究センター中央病院検診センター 国立がん研究センター中央病院内視鏡科 国立がん研究センター社会と健康研究センター検診開発研究部
  • 角川 康夫
    国立がん研究センター中央病院検診センター 国立がん研究センター中央病院内視鏡科
  • 池松 弘朗
    国立がん研究センター東病院消化器内視鏡科
  • 大野 康寛
    国立がん研究センター東病院消化器内視鏡科
  • 邱 瀚模
    国立台湾大学病院内科/健康管理センター
  • 佐野 寧
    佐野病院消化器センター
  • 藤井 隆広
    藤井隆広クリニック
  • 斎藤 豊
    国立がん研究センター中央病院内視鏡科

書誌事項

タイトル別名
  • Colorectal cancer prevention and early diagnosis using endoscopy

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抄録

大腸内視鏡を用いた大腸がんスクリーニングおよびポリープ摘除が大腸癌罹患率・死亡率減少効果に寄与することが,海外での研究から報告されている一方で,近位結腸におけるその効果の度合いが低いことも論じられている.FIT STUDYの結果から,便潜血検査を用いた場合でも近位結腸のadvanced neoplasmに対する診断感度が低く,さらにJapan Polyp Studyの結果から,interval cancerの要因の1つとして近位結腸の表面型腫瘍の存在が浮き彫りとなった.これらの課題が1つずつクリアされ,日本においても将来的に内視鏡介入型の大腸がんスクリーニングが普及することを期待したい.

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