保水舗装における熱輸送及び水分輸送の数値評価

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タイトル別名
  • Numerical Evaluation of the Transport of Heat and Moisture in Water Retentive Pavement

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抄録

本研究では、フライアッシュ製保水舗装 (WRP) のヒートアイランド現象に対する緩和効果を評価した。WRPにおける熱輸送及び水分輸送の一次元モデルを開発することが研究目的である。本モデルでは蒸発効率、体積含水率、及びマトリックポテンシャルをパラメータとして使用した。WRPとアスファルトの野外条件下の熱性能を比較した。最大表面温度差は10:00 Japan standard time (JST) から15 : 00 JSTの間に観測された。アスファルトはWRPより9.1℃高かった。最小表面温度差は20 : 00 JSTから6 : 00 JSTの間に観測された。アスファルトはWRPより0.3℃高かった。これらの実験結果は10.6%の誤差でモデルのシミュレーションによる予測値と一致している。また、表面温度と内部温度は、含水率に依存することが示唆された。夜間では、アスファルトに比べてWRPにおける伝熱フラックスの低減は30.9 W/m2である。また、アスファルトに比べてWRPの顕熱フラックスは、夜間では142.3 W/m2低かった。

収録刊行物

  • 大気環境学会誌

    大気環境学会誌 51 (2), 103-110, 2016

    公益社団法人 大気環境学会

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