骨髄異形成症候群におけるクローン進化

  • 吉田 健一
    京都大学大学院医学研究科 腫瘍生物学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Clonal evolution in myelodysplastic syndromes
  • コツズイイケイセイ ショウコウグン ニ オケル クローン シンカ

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抄録

過去10年ほどの間に,網羅的な遺伝子解析によって骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes, MDS)におけるゲノム異常およびその病態の理解が急速に進んでいる。特にSNPアレイ解析や次世代シーケンサーを用いた解析によりMDSでは高頻度にDNAメチル化,RNAスプライシングやコヒーシン複合体などと関係する遺伝子に変異が認められることが明らかになった。さらに,MDSが発症あるいは進展する際にみられるクローン構造の変化やMDSの前駆病変,生殖細胞変異のMDS発症における影響なども明らかになってきている。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 57 (6), 723-729, 2016

    一般社団法人 日本血液学会

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