文化的景観としての「越前オウレン」栽培地  [in Japanese] Farms of Echizen-Ohren (<i>Coptis japonica</i>) herb as cultural landscape  [in Japanese]

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福井県大野市山間部で受け継がれてきた「越前オウレンの栽培技術」は、2014年度に日本森林学会により林業遺産に選定された。栽培技術が自然資源の伝統的利用形態として高い価値を有していること、そして落葉広葉樹林下に展開する栽培地が林業景観としても貴重であることが、その選定理由である。当該地域では、小作者が山林所有者との間でひとまとまりの山野を対象に小作契約を交わし、その中で焼畑やオウレン畑、ワサビ畑などを適地に割り当て、出作り小屋で生活することで作物栽培を行っていた。また、オウレン畑はトチノキ、キハダといった上層木の下に拓かれる場合もあり、これら樹木が副産物を生み出す重層的な利用もなされてきた。オウレン栽培が継続されることで、以上のような伝統的土地利用の組合せと、出作り文化の一端を現在も動態として見ることが可能となっている。オウレン栽培地を含めた包括的な範域に対し、林業遺産としての価値のみならず、白山麓の山村文化と生業によって成立した文化的景観としての高い価値を認めることができる。本研究はJSPS科研費26570031の助成を受けた。

[in Japanese]

Journal

  • The Japanese Forest Society Congress

    The Japanese Forest Society Congress 127(0), 37, 2016

    THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

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