中国の集団林権制度改革における林業労働力の変遷と今後の動向 ―四川の集団林の事例を中心にして―

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タイトル別名
  • The Transition and Tendency of Forestry Labor which is around the Reforms of Collective Forest System of Sichuan,China

抄録

2006年から、中国では集団林権制度改革を全面的に展開してきた。この集団林権制度改革によって、林地と林木の権利関係が明確化され、林木所有権と収益権などの権利が保障されることとなった。それによって、林農といわれる農民世帯が林業(木材や果樹生産)の経営意欲を高め、投資し、林業収入を高めることが期待されている。更に、林農以外に集団組織等の様々な経営主体が林権取得も可能となった。改革後、集団林権制度改革による経済的な変化に関して、多くの研究がなされているが、農村の労働力不足と林権改革との関連に着目した研究はまだ少ない。そこで、本研究は集団林権制度改革前と改革以降、林業に従事する労働力の状況の変化を考察する。本研究では、四川省で最初に集団林権制度改革を実施した沐川県を調査対象地にする。沐川県は2004年から試験地として、林権改革を行ってきた。この10数年間、林業に従事する労働力が大きく変化している。もちろん、林業経営主体は林農だけではなく、集団組織、事業体、企業なども含まれているが、今回の研究は主に林農(農民)経営における林業労働力の構成と変化を明らかにする。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205706758016
  • NII論文ID
    130005166862
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_35
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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