「牛久自然観察の森」の自然観察指導における市民参加型野鳥調査報告の活用 Use of Citizen-based Bird Watching Reports for Nature Interpretation at Ushiku Nature Sanctuary

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抄録

長期にわたる市民探鳥会記録の活用事例は各地で見られるが、探鳥会の主目的はレクリエーションにあり、データに限りがある。一方、有識者による調査は多くのデータを提供するが、単発的なものが多い。そこで、「牛久自然観察の森」における探鳥会と有識者調査の結果を比較・分析し、ある種がいつ、どの程度見られるかという情報を、両者の結果を補完することで経年的に得ることができるかを検討した。 探鳥会は、一般来園者を対象とした月1回の行事で、その結果は出現種のみを記録していたのに対し、有識者調査は出現種、出現率、場所を記録していた。探鳥会は20年間・226回の実施回数における出現種を明らかとしたが、有識者調査における2年間・409回の出現種と強い相関が見られた。また、探鳥会における結果を月毎にまとめることから種あたりの出現率を求め、有識者調査における月毎の出現率と比較したところ、一部の種で相関が見られた。 以上の点から、探鳥会の結果と有識者調査の結果の補完は、出現種と出現率において可能であると示唆された。得られた経年的なデータは、学術的な活用やインタープリテーションの改善に有用な情報をもたらすと考えられる。

[in Japanese]

収録刊行物

  • 日本森林学会大会発表データベース

    日本森林学会大会発表データベース 127(0), 789, 2016

    日本森林学会

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