書誌事項
- タイトル別名
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- Acoustic Analysis of the Swallowing Sound for Food Gels Relevant as Care Foods for Dysphagic Patients
- エンカ コンナンシャヨウカイゴショク ノ ブッセイ セッケイ ノ タメ ノ ショクヒン ゲル ノ エンカオン ニ カンスル オンキョウ カイセキ
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抄録
<p>本研究ではゲル状食品に関して,嚥下音測定から求められる嚥下時間と咽頭部最大流速Vmaxとの関係について検討した.試料としては,TPA試験から求められるパラメータと咽頭部流速との関係について報告のあるものを用いた.</p><p>試料の嚥下音波形から,喉頭蓋閉鎖に関わる時間t1,食塊流動時間t2,喉頭蓋開口に関わる時間t3の3つが求められた.試料濃度の増加に伴い,t2は減少する傾向がみられた.TPA試験から求められる硬さや食塊の見かけの粘度μの値が大きい試料ほど,t2の値は減少する傾向がみられた.咽頭部流速分布の広さ(流速分布観点からの “まとまりにくさ”)を示すVmaxが大きいほど,t2が大きくなる傾向がみられた.また,適切な濃度のゲル化剤を用いて調製されたゲルの食塊は,咽頭部流速の観点からは,一般的に誤嚥しにくいとされるヨーグルトと同様の “まとまりやすさ” になっていると評価できた.</p><p>以上から,ゲル状食品においても,嚥下音測定から求められる食塊流動時間t2は食塊の “まとまりやすさ”(咽頭部流速分布の観点から)の簡易評価法となりうることが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 日本食品科学工学会誌
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日本食品科学工学会誌 63 (10), 439-449, 2016
公益社団法人 日本食品科学工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681386608384
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- NII論文ID
- 130005170572
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- NII書誌ID
- AN10467499
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- ISSN
- 18816681
- 1341027X
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- NDL書誌ID
- 027652385
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可