THA症例の下腿長の検討

  • 櫻井 立太
    独立行政法人地域医療機能推進機構九州病院整形外科
  • 原 俊彦
    独立行政法人地域医療機能推進機構九州病院整形外科
  • 中村 哲郎
    独立行政法人地域医療機能推進機構九州病院整形外科
  • 藤井 政徳
    独立行政法人地域医療機能推進機構九州病院整形外科
  • 末田 麗真
    独立行政法人地域医療機能推進機構九州病院整形外科

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抄録

人工股関節全置換術(以下THA)術前に下肢長を一致させる計画を行う際に,正中位骨盤線に対して大腿骨機能軸遠位参照点を一致させる.しかし下肢長とは下腿長を含む長さであり,これらの症例で下腿長がどの程度一致しているかは不明である.本研究の目的はここまで当院で施行したTHA症例の下腿長の違いを検討することである.また下腿長の計測の際に,大腿骨遠位参照点は利用できるかを検討することである.方法は当院でTHA施行した32例(男性4例,女性28例).3Dテンプレートを用いて下腿長として脛骨窩間隆起内側頂点と脛骨距腿関節中央点間の距離を計測し左右差の検討を行った.次に窩間隆起内側頂点をepicondylar axis中心点または大腿骨機能軸関節面参照点で代用できるかの検討を行った.下腿長左右差は0.8±1.9 mm(max 7.1 mm, min 0 mm)であった.顆間隆起内側頂点を大腿骨機能軸関節面参照点で代用した場合の誤差は0.9±1.0 mmと小さかった.Epicondylar axis中心点では0.7±0.6 mmであった.

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