アルツハイマー型認知症患者のコミュニケーション障害の神経心理学的分析:低下した機能・活用できる機能

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タイトル別名
  • Analysis of communication disorders in Alzheimer’s disease: deficits and useful functions
  • アルツハイマーカタ ニンチショウ カンジャ ノ コミュニケーション ショウガイ ノ シンケイ シンリガクテキ ブンセキ : テイカ シタ キノウ ・ カツヨウ デキル キノウ

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抄録

<p>【要旨】言語聴覚士の立場から、アルツハイマー型認知症患者(以下、AD)のコミュニケーション障害について、「解明されていること・いないこと」を主軸に、自験例を通して報告した。ADのコミュニケーション障害は、基本的には認知および言語レベルの障害だが、加齢による聴覚および視覚レベルの障害も高頻度で伴う。コミュニケーションに活用できる残存機能を明らかにする目的で類型化を行い、5つのクラスターを抽出した。ほぼ全ての機能が低下した全体低下タイプは4%に過ぎず、大多数に何らかの残存機能のあることが明らかになった。次に、支援の具体例として、聴覚障害のある例に対する補聴器装用と、残存する自伝的記憶を活かしたメモリーブックを用いた集団介入を紹介し、その効果と限界を述べた。これらの手法を、AD以外の認知症、あるいはMCIなどに広げることによって、疾患特異的・疾患横断的、双方のコミュニケーション支援に寄与していきたいと考える。 </p>

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