当事者性が関わるインタビュー調査についての方法論からの考察

  • 植村 要
    立命館グローバル・イノベーション研究機構

書誌事項

タイトル別名
  • On the Interview Research Where Interviewer's Experiences Are Involved: From the Perspective of Methodology
  • トウジシャセイガセキワル インタビュー チョウサ ニ ツイテ ノ ホウホウロン カラ ノ コウサツ

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抄録

本稿は、当事者性を認識している調査者が実施するインタビュー調査に注目し、生成される語りについて、方法論上の特徴と意義を明確にすることを目的とする。考察は、当事者に関わる先行研究について、当事者性と研究テーマとの関わり、当事者性を表明するか否か、および、構築される位置性を枠組として行う。結論として、実施したインタビュー調査に当事者性が関わっているとするのであれば、調査者と被調査者の両者が、研究テーマに当事者性を認識しているかの確認手続きが不可欠であることを指摘する。そして、この確認から構築される関係において生成される語りは、質的差異をもつこと、および、この質的差異を意義とするときに、採用する方法が当事者インタビューであることを示す。

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