保育における子どもの笑いと人間関係
-
- 松阪 崇久
- 京都西山短期大学
Abstract
乳幼児にとっての笑いの重要性を疑う者はいないだろうが、保育における笑いとユーモアの意義については、これまであまり議論がおこなわれてこなかった。そこで本稿では、保育実践において楽しい笑いを重視する意義について論じた。また、具体的にどのように乳幼児の笑いとユーモアの発達を援助すれば良いかを考察した。乳幼児の笑いは純粋で楽しいものが多いが、攻撃性を帯びる笑いや秩序を乱す笑いなど、負の側面を持つものもある。さらに、不満やストレスを反映した笑いもあることを考えると、子どもの笑いは多い方が良いとは一概に言えないことになる。これらの負の側面を持つ笑いに対して、保育者はどのように向き合えば良いかについても論じた。これらの議論を通じて、今後さらにどのような実証的な研究が必要かを提示した。
Journal
-
- Japanese Journal of Laughter and Humor Research
-
Japanese Journal of Laughter and Humor Research 23 (0), 18-32, 2016
The Japan Society for Laughter and Humor Studies
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205779578880
-
- NII Article ID
- 130005251551
-
- ISSN
- 24239054
- 21894132
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- Abstract License Flag
- Disallowed