関東山地秩父帯北帯の地質

• 久田 健一郎

  筑波大学生命環境系

• 冨永 紘平

  筑波大学生命環境科学研究科地球科学専攻

• 関根 一昭

  埼玉県立秩父高等学校

• 松岡 喜久次

  埼玉県立川越女子高等学校

• 加藤 潔

  駒澤大学総合教育研究部

書誌事項

タイトル別名

• Geology of the northern Chichibu belt in the Kanto Mountains, central Japan
• カントウ サンチ チチブタイ ホクタイ ノ チシツ

抄録

関東山地の秩父帯は，1900年代前半から我が国の代表的古生界の模式地のひとつとみなされてきたが，1980年代になるとこれらの地層群はコノドントや放散虫化石などの化石産出により中生界とされた．最近の研究では，5つのジュラ紀岩相ユニットが認識され，主部の低角度の地層群（柏木・上吉田・風早峠ユニット）と南縁部の高角度の地層群（蛇木・住居附ユニット）が確認された．特に南縁部には，住居附ユニット最下部を占める礁性巨大石灰岩列が並び，主部のユニットとの対比が注目されている．この南縁部の地層群の泥質部は剪断されていることを特徴とし，その南側に分布する黒瀬川帯の構成岩類である山中白亜系と断層関係で接する．本巡検では，この巨大石灰岩のひとつである叶山石灰岩鉱山を訪れ，礁性石灰岩と周囲の緑色岩との関係を見学するとともに，主部の各ユニットの岩相を観察する．また近年変斑れい岩の露出で黒瀬川帯相当に提案されている橋立ユニット（＝柏木ユニット）についても現地検討を行う．

収録刊行物

• 地質学雑誌

  地質学雑誌 122 (7), 325-342, 2016-07-15

  一般社団法人 日本地質学会

キーワード

• 秩父帯
• 黒瀬川帯
• 美濃-丹波帯
• ジュラ紀付加体
• 礁性石灰岩
• 海洋プレート層序

詳細情報

• CRID: 1390001206239342080
• NII論文ID: 130005253565
• NII書誌ID: AN00141768
• DOI: 10.5575/geosoc.2016.0026
• ISSN: 13499963
• ISSN: 00167630
• NDL書誌ID: 027588820
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/027588820
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027588820
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/122/7/122_2016.0026/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可