書誌事項
- タイトル別名
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- A comparative perspective on erythropoiesis
- セッケッキュウ ゾウケツ ニ オケル ヒカク ケツエキガクテキ シテン
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抄録
<p>造血系は進化の過程で殆どの脊椎動物に保持され,中でも赤血球の存在は,脊椎動物に共通している。多様な動物種を対象とする比較生物学的アプローチは,生物の仕組みの理解の基礎になるのと同時に,未知の生体制御系の探索に展開可能である。最近ではゲノム情報を活用したオミクス解析や,全RNAシークエンシングなどの網羅的分子検索も可能になった。この技術革新によって,かつては分子実験手段を欠いた「非モデル」動物であっても,「モデル」動物化が急速に実現しつつあり,発見研究のパラダイムシフトとなりつつある。実験血液学においてもヒトやマウスに対象を限ることなく,様々な動物種の血球形態・機能,造血制御,造血因子の構造や作用などの解析を進めることによって,造血制御の多様性・普遍性の探求が可能である。特に動物の進化を考察する上で,赤血球造血は殆ど全ての脊椎動物で共有されている指標として位置づけることができる。</p>
収録刊行物
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- 臨床血液
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臨床血液 57 (7), 925-932, 2016
一般社団法人 日本血液学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205036228736
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- NII論文ID
- 130005254943
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- NII書誌ID
- AN00252940
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- ISSN
- 18820824
- 04851439
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- NDL書誌ID
- 027574094
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- PubMed
- 27498740
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可