一般小中学生における食行動異常の実態とメンタルヘルスおよび社会的不適応との関連

• 伊藤 大幸

• 村山 恭朗

• 片桐 正敏

• 中島 俊思

• 浜田 恵

• 田中 善大

• 野田 航

• 髙柳 伸哉

• 辻井 正次

• Ito Hiroyuki

• Murayama Yasuo

• Katagiri Masatoshi

• Nakazima Syunzi

• Hamada Megumi

• Tanaka Yoshihiro

• Noda Wataru

• Takayanagi Nobuya

• Tsujii Masatsugu

書誌事項

タイトル別名

• Abnormal Eating Behavior in Elementary and Junior High School Students : Relation to Mental Health and Social Maladjustment
• イッパン ショウチュウガクセイ ニ オケル ショク コウドウ イジョウ ノ ジッタイ ト メンタル ヘルス オヨビ シャカイテキ フテキオウ ト ノ カンレン

抄録

一般小中学生における食行動異常の実態について, 性別・学年による差異, 併存症状としてのメンタルヘルス指標との関連, リスク要因としての社会的不適応との関連という3つの観点から検討した。一般小中学生を対象に質問紙調査を実施し, 4,952名（男子2,511名, 女子2,441名）から有効回答を得た。独自に作成した小中学生用食行動異常尺度について確認的因子分析を行った結果, “やせ願望・体型不満”と“過食”の2因子構造が支持されるとともに, 性別, 学年段階, 体型による因子構造の不変性が確認された。“やせ願望・体型不満”は, 全体に女子が男子より高い得点を示したが, 特に中2, 中3で女子の得点が顕著に高くなっていた。“過食”では顕著な男女差や学年差が見られなかったが, 女子では, 学年とともにやや得点の上昇が見られた。メンタルヘルスとの関連では, “やせ願望・体型不満”が抑うつと比較的強い相関を示したのに対し, “過食”は攻撃性と比較的強い相関を示した。社会的不適応との関連では, “学業”, “家族関係”に加え, 男子では“友人関係”, 女子では“教師関係”が食行動異常と有意な関連を示した。

収録刊行物

• 教育心理学研究 = The Japanese Journal of Educational Psychology

  教育心理学研究 = The Japanese Journal of Educational Psychology 64 (2), 170-183, 2016-08-08

  日本教育心理学会 The Japanese Association of Educational Psychology

キーワード

• 食行動異常
• 摂食障害
• ストレス
• 小学生
• 中学生
• abnormal eating behavior
• eating disorder
• stress
• elementary school students
• junior high school students

詳細情報

• CRID: 1390011937232069248
• NII論文ID: 130005256750
• NII書誌ID: AN00345837
• DOI: 10.24517/00067074
• DOI: 10.5926/jjep.64.170
• ISSN: 21863075
• ISSN: 00215015
• NDL書誌ID: 027347141
• Web Site: http://hdl.handle.net/2297/00067074
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027347141
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep/64/2/64_170/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可