環境指標生物の毒性影響可視化のための遺伝子工学的手法の開発

DOI
  • 中西 貴士
    大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻
  • 荒尾 拓斗
    大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻
  • 山口 修平
    大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻
  • 加藤 泰彦
    大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻
  • 渡邉 肇
    大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Development of genome editing technology in daphnia magna for environmental monitoring

抄録

生態毒性試験において用いられる環境指標生物の中でもオオミジンコは魚類や藻類とならんで比較的汎用されている生物種であるが、従来の主たるエンドポイントは生死や産仔数であり、生物影響があった場合にもどのような影響があったのかを簡便に検出する手法がなかった。環境水の変化に応答する遺伝子の制御領域と緑色蛍光タンパク質遺伝子を融合させ、オオミジンコに導入できれば、環境水の変化を蛍光タンパク質の発現で検出が可能になる。このためには遺伝子操作技術を効率的に発展させ、高い自由度で遺伝子操作可能な技術の開発が必要である。我々はすでにオオミジンコに遺伝子を導入する技術を世界に先駆けて開発していたがこの技術をもとにさらにTALENやCRISPER/Cas9を用いて遺伝子破壊法だけでなく、レポーター遺伝子をふくめて新規な遺伝子の導入法の開発をすすめてきた。これら一連の遺伝子編集技術とレポーター遺伝子を用いた環境水のモニタリングについて報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680523936640
  • NII論文ID
    130005260559
  • DOI
    10.14869/toxpt.43.1.0_o-7
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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