島嶼国における持続可能性を考慮した海岸保全対策の提案

書誌事項

タイトル別名
  • A SUSTAINABLE COASTAL CONSERVATION MEASURE APPLIED IN ISAND NATION, TUVALU

抄録

ツバル国は,その国土がサンゴ礁起源の砂礫が堆積して形成された低平で狭隘な土地からなるため,高潮災害や海岸侵食が顕在化していたが,資機材の調達の困難さから,これまで十分な海岸保全対策がなされてこなかった.そこで自国で入手可能なサンゴ礫と砂を養浜材として利用し,防護とともに利用・環境に配慮した保全対策として礫養浜を提案し,実証事業として実施した.礫,砂の取得については,周辺海浜への影響を抑制するよう,その移動機構を考慮した計画とした.また海浜断面や突堤等の設計では,施設機能と利用・景観面の要求機能を満たすよう工夫するとともに,設計数量の削減も図った.また施工後における地域主導による海岸管理の実現と,それによる良好な海岸環境維持を目的とした環境啓蒙活動を実施し,一定の意識向上効果が確認された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ