海水浴場における海岸利用者の安全性に関するリスク評価手法の提案

  • 石川 仁憲
    特定非営利活動法人日本ライフセービング協会,中央大学理工学部人間総合理工学科,一般財団法人土木研究センター,海岸研究室(有)
  • 風間 隆宏
    特定非営利活動法人日本ライフセービング協会,デンマーク水理環境研究所
  • 中川 儀英
    東海大学医学部付属病院高度救命救急センター
  • 青木 伸一
    大阪大学大学院 工学研究科
  • 田中 秀治
    国士舘大学大学院 救急システム研究科/体育学部スポーツ医科学科
  • 小峯 力
    中央大学 理工学部人間総合理工学科
  • 中山 昭
    特定非営利活動法人日本ライフセービング協会

書誌事項

タイトル別名
  • PROPOSAL OF BEACH RISK ASSESSMENT METHOD OF JAPAN

抄録

わが国の海水浴場では,毎年多くの溺水事故が発生している.海水浴場における意識なしの溺者を含む救助は毎シーズン1,000~3,000件,応急処置は10,000~25,000件であり,溺水の要因は主に離岸流,風等であった.また,海水浴場における具体的な傷病として,刺胞毒を有するクラゲやエイ等による被害が多いことが分かった.溺水や傷病を未然に防ぐためには,海水浴場の危険性を明らかにし,海岸利用者に周知することで事故防止を図るとともに,適切なリスク管理による海水浴場の運営が望まれる.そこで,わが国の海水浴場における溺水の要因や傷病の特徴,監視救助体制の課題などを考慮した海岸利用者の安全性に関するリスク評価手法を検討し,安全な海岸利用に影響を与える要因(ハザード)とそれによる溺水や傷病(ケガ等)が起こりうる可能性を考慮したHazards & Risksと,事故防止・監視救助体制などのBeach management & Patrol systemに関わる評価項目,評価指標,評価方法,さらに安全性の高い海水浴場の条件(総合評価)について提案した.

収録刊行物

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (1)*注記

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