小学校6年生の典型発達児群の漢字単語音読における配当学年,一貫性,親密度,心像性の効果

  • 三盃 亜美
    大阪教育大学教育学部 NPO法人LD/Dyslexiaセンター
  • 宇野 彰
    筑波大学人間系 NPO法人LD/Dyslexiaセンター
  • 春原 則子
    目白大学保健医療学部 NPO法人LD/Dyslexiaセンター
  • 金子 真人
    国士舘大学文学部 NPO法人LD/Dyslexiaセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Age of Acquisition, Consistency, Familiarity and Imageability on Reading Kanji Words Aloud in Typically Developing Sixth-Graders

この論文をさがす

抄録

<p>小学校6年生典型発達児245名を対象に,漢字単語音読の正確性について,配当学年,一貫性,親密度と心像性の効果を検討した.誤読率に関して上記の効果を検討するために,「改訂版 標準 読み書きスクリーニング検査(STRAW-R)―正確性と流暢性の評価」における漢字単語126語の音読課題を実施し,単語属性が統制された単語を抽出して解析した.配当学年×一貫性,配当学年×親密度,配当学年×心像性の交互作用がそれぞれ有意だったことから,1)一貫性効果と親密度効果は配当学年の低い単語に比べ高い単語に対してより大きい,2)心像性効果は配当学年の高い単語に対してのみ有意である,3)配当学年の効果は高心像語に対して認められないという3点が示された.配当学年が低い単語と高い単語それぞれの一貫性効果,親密度効果,心像性効果を検討することで,非語彙処理や語彙処理の発達を把握することが可能ではないかと思われた.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (5)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ