日本語における弱強格フット

書誌事項

タイトル別名
  • Iambic Feet in Japanese: Evidence from the Maisaka Dialect
  • ――舞阪方言からの証拠――

この論文をさがす

抄録

<p>本論文では,舞阪方言のアクセント体系を妥当に記述するために弱強格と強弱格という二種類のフットが必要であることを指摘する。フットを仮定せずに名詞のアクセント体系における体系的空白と,名詞・動詞ともに見られるアクセント交替を説明することはできない。興味深いことに,舞阪方言においては,東京方言と違い,強弱格より弱強格が優先される。強弱格も現れ得るが,語末モーラへのアクセント付与を回避するためだけであり,これ以外の場合は弱強格が選ばれる。これは,二種類のフットが同一言語のアクセント体系の中に共存し得ることを示す。</p>

収録刊行物

  • 言語研究

    言語研究 150 (0), 117-135, 2016

    日本言語学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ