伊勢湾台風の擬似温暖化実験による将来高潮の予測

• 二宮 順一

  金沢大学 理工研究域環境デザイン学系

• 森 信人

  京都大学 防災研究所

• 竹見 哲也

  京都大学 防災研究所

• 荒川 理

  筑波大学 生命環境系

書誌事項

タイトル別名

• IMPACT ASSESSMENT OF FUTURE STORM SURGE DUE TO TYPHOON VERA AS REVEALED BY PSEUDO-GLOBAL WARMING EXPERIMENTS
• イセワン タイフウ ノ ギジ オンダンカ ジッケン ニ ヨル ショウライ タカシオ ノ ヨソク
• Impact assessment of future storm surges due to typhoon Vera as revealed by pseudo-global warming experiments

抄録

水平解像度20kmのMRI-AGCM3.2SによるSSTアンサンブル実験結果から海面温度，気温，気圧の将来変化量を見積り，JRA-55に将来変化量を上乗せすることで擬似温暖化環境を作成し，JRA-55と擬似温暖化環境を初期・境界値として伊勢湾台風を対象とした力学的ダウンスケーリングを行い台風と高潮の将来変化について検討した．その結果，海面温度を考慮するだけでは過度に強い台風（中心気圧で約40hPaの低下）を推定し，気温，気圧を考慮することで台風の中心気圧が現在気候に比べて約10hPa小さくなること，台風経路が西へシフトすることを確認した．ダウンスケーリング結果から台風情報を抽出して経験的台風モデルによる高潮計算を行った結果，将来気候下では平均して約26cmの高潮偏差の上昇が推定された．

収録刊行物

• 土木学会論文集Ｂ２（海岸工学）

  土木学会論文集Ｂ２（海岸工学） 72 (2), I_1501-I_1506, 2016

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• pseudo-global warming
• dynamical downscaling
• storm surge
• Vera
• WRF
• SuWAT
• JRA-55

詳細情報

• CRID: 1390001205319852288
• NII論文ID: 120006464068
• NII論文ID: 130005282221
• NII書誌ID: AA12508551
• DOI: 10.2208/kaigan.72.i_1501
• DOI: 10.24517/00049529
• ISSN: 18838944
• ISSN: 18842399
• NDL書誌ID: 027813226
• Web Site: http://hdl.handle.net/2297/00049529
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027813226
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaigan/72/2/72_I_1501/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可