大規模塩分成層状況下にある諫早湾の表層水の風応答特性

  • 神崎 眞人
    九州大学大学院総合理工学府 大気海洋環境システム学専攻
  • 李 洪源
    山口大学 大学院創成科学研究科
  • 杉原 裕司
    九州大学 大学院総合理工学研究院 流体環境理工学部門
  • 松永 信博
    九州大学 大学院総合理工学研究院 流体環境理工学部門
  • 千葉 賢
    四日市大学 環境情報学部 環境情報学科

書誌事項

タイトル別名
  • WIND RESPONSE CHARACTERISTICS OF LOW-SALINITY SURFACE WATER IN ISAHAY BAY UNDER LARGE-SCALE SALINITY STRATIFICATION
  • ダイキボ エンブン セイソウ ジョウキョウ カ ニ アル イサハヤワン ノ ヒョウソウスイ ノ カゼ オウトウ トクセイ

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抄録

平成24年7月九州北部豪雨期を対象として有明海の3次元流動シミュレーションを行い,諫早湾内で形成された大規模塩分成層構造を再現した.無風状態,北東風10 m/s,南西風10 m/sの3つの風況条件を設定し,筑後川起源水と菊池川起源水の風応答特性を調べた.諫早湾における河川粒子の滞留時間と存在割合を定量化し,それに基づいて代表滞留時間スケールを評価した.北東風の連吹によって,筑後川起源水の諫早湾への流入は促進されるとともに,湾外への流出も強化される.このため湾内における滞留時間は無風時に比べて短くなる.一方,南西風が連吹する場合は諫早湾内への流入が抑制され,滞留時間は非常に短くなる.菊池川起源水の諫早湾への流入は北東風の連吹によって抑制され,南西風の連吹によって促進される.

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