歴史データを用いた地震津波規模の再現確率値の推定法とその精度に関する研究

• 太田 睦基

  新潟県 上越地域振興局地域整備部

• 泉宮 尊司

  新潟大学 工学部建設学科

書誌事項

タイトル別名

• APPLICATION OF EXTREME VALUE ANALYSIS MODEL TO ANNUAL MAXIMUM SEISMIC MAGNITUDE DATA USING HISTORICAL INFORMATION AND ITS ACCURACY EVALUATION
• レキシ データ オ モチイタ ジシン ツナミ キボ ノ サイゲン カクリツチ ノ スイテイホウ ト ソノ セイド ニ カンスル ケンキュウ

抄録

本研究では，歴史資料を利用して最尤法により母数を推定して，どのような条件で地震津波規模の再現確率値の推定精度が向上するかを議論している．年最大値資料は，観測時代，歴史時代Iおよび歴史時代IIに分けられ，それぞれの歴史時代で閾値U₁およびU₂，データの誤差R₁およびR₂を持つものとして，モンテカルロシミュレーションが実施された．日本海東縁部の地震規模が指数分布に従うものとして，シミュレーションを実施し，100年確率値およびその標準偏差等を推定した．歴史時代のデータを用いると，100年確率値は若干負のバイアスが発生し，データの誤差が大きいほどバイアスがやや大きくなる傾向にあった．歴史資料の年数が100年程度の短い場合には，推定された100年確率値の精度がむしろ低下するが，十分に長い歴史データを追加することにより，推定精度が向上することが分った．

収録刊行物

• 土木学会論文集Ｂ２（海岸工学）

  土木学会論文集Ｂ２（海岸工学） 72 (2), I_295-I_300, 2016

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• tsunami
• seismic magnitude
• extreme value analysis
• historical information
• return value

詳細情報

• CRID: 1390282680297238784
• NII論文ID: 130005282392
• DOI: 10.2208/kaigan.72.i_295
• ISSN: 18838944
• ISSN: 18842399
• NDL書誌ID: 027808318
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027808318
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaigan/72/2/72_I_295/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可