鉛直スリットを有する透過性構造物の消波性能と底部流況特性に関する研究

  • 山野 貴司
    東洋建設株式会社 土木事業本部総合技術研究所鳴尾研究所
  • 中原 悠輔
    大阪市立大学大学院 工学研究科
  • 重松 孝昌
    大阪市立大学大学院 工学研究科
  • 藤原 隆一
    東洋建設株式会社 土木事業本部総合技術研究所鳴尾研究所

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON WAVE ABSORPTION AND FLOW CHARASTARISTICS IN THE VISINITY OF A PERMIABLE BREAKWATER CONSISTS OF VERTICALLY-SLOTTED WALLS
  • エンチョク スリット オ ユウスル トウカセイ コウゾウブツ ノ ショウハ セイノウ ト テイブ リュウキョウ トクセイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

外洋に面した侵食性海岸対策は喫緊の国家的課題である.山野らはその対策のひとつとして,鉛直スリットを有する有脚式離岸堤を考案し,主に数値計算による検討を行ってきたが,その妥当性検証は十分でない.本研究では,鉛直スリット透過性構造物を対象として,3次元数値波動水槽CADMAS-SURF/3Dを用いた数値計算を実施するとともに,水理模型実験を行い,消波性能におけるCADMAS-SURF/3Dの適用性を検証した.また,堤体内部およびその周辺の流体運動を,実用的に十分な精度で再現可能であることを確認した.さらに,堤体脚部での上昇流と内部の鉛直循環流が,局所洗掘や巻き上げられる底質の移動過程に影響を及ぼす可能性を示すとともに,堤体周辺流速の卓越範囲が洗掘の発生範囲に関連付けられる可能性を示した.

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