ポイントと現金の支払いに関する知覚コスト:消費者はどのようなときにポイントを使うのか?
-
- 中川 宏道
- 中村学園大学流通科学部
書誌事項
- タイトル別名
-
- Perceived Cost of Payment Using Cash, and Points: When Do Consumers Use Their Points?
抄録
<p>貯めたポイントを1ポイント単位で使用できるロイヤルティ・プログラムにおいて,消費者はどのようなときにポイントを使用するのであろうか.中川(2015)のポイントに関するメンタル・アカウンティング理論から示唆される通り,ポイント残高がポイント使用意図や支払いの知覚コストに影響を与えるという仮説について,本研究では家電量販店およびスーパーマーケットのロイヤルティ・プログラムの会員を対象とした実験がおこなわれた.実験結果から,ポイント残高がポイント使用意図,支払方法の選択,支払いの知覚コストに影響を与えていることが明らかになった.従来の研究結果とは異なり,支払金額はそれほど影響を与えていなかった.ポイント残高が少ない消費者にポイント使用を促すことは,ポイントを全く使わない場合よりもかえって支払いの知覚コストを高めてしまう.したがって消費者にポイントの使用を促す際には,ポイント残高がある程度以上の場合にすべきであることが示唆される.</p>
収録刊行物
-
- 行動経済学
-
行動経済学 9 (0), 12-29, 2016
行動経済学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680323500416
-
- NII論文ID
- 130005282427
-
- ISSN
- 21853568
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可