塩分がコンクリートの乾湿挙動に及ぼす影響の解明とそのモデル化

  • 原田 健二
    長岡技術科学大学大学院 工学研究科 材料工学専攻
  • 下村 匠
    長岡技術科学大学 環境社会基盤工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • INVESTIGATION AND MODELING OF EFFECTS OF CHLORIDE ON DRYING AND WETTING BEHAVIOR OF CONCRETE

抄録

コンクリート中の液状水中に存在する塩分が,コンクリートの乾湿挙動に及ぼす影響を実験により検討した.コンクリートの細孔中の液状水に塩分が存在することで,平衡液状水量が増大すること,コンクリート内部の水分移動速度が低下すること,それらの結果コンクリートは湿潤傾向となることが実験より明らかとなった.塩分が水分の移動に及ぼす影響を考慮したコンクリート中の水分・塩分連成解析法を構築した.塩分の存在による平衡液状水量の増大は飽和水蒸気圧降下と液状水の物性の変化を考慮することで表現でき,コンクリート中の水分移動速度の低下は液状水の移動速度を細孔中の液状水の塩分濃度に応じて低減させることで表現できることを示した.

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参考文献 (1)*注記

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